発想法、続・発想法
会社で上司から、
(あるテーマでの)部の抜本改革のために、この部署でブレインストーミングを各部署に持ちかけてKJ法でまとめ、提言しよう
との話があった。
川喜田二郎 著
「発想法」創造性開発のために 中公文庫136
「続・発想法」KJ法の展開と応用 中公文庫210

さんじのぱぱは、この機会に、KJ法について原典から知りたいと思い、読みました。
(続の方は必要だったA型図解の説明まで読んで中断しましたが)
読んでみて良かったことは、カードに書いてグルーピングして話をまとめる方法だろうというそれまでの認識では、ともするとKJ法を誤解し誤用していただろうと気づいたことです。
■ひとことで言うと
「発想法」の本の意図を表す部分を1つだけ書き出すとすると、むすびの195ページからです。
この発想法は、分析の方法に特色があるのではなく、総合の方法である。はなればなれのものを結合して、新しい意味を創りだしてゆく方法論である。
■2冊の本の違い
「発想法」は、KJ法が生まれ育った時に書かれた閃きのある説明で、目的・特徴・効用などが手順を交えて書かれていました。
「続・発想法」は、「発想法」の手順部分を、実習での口頭説明を聞いているように、たとえ話を交え図を多用しより詳しく書かれていました。
■道具
「発想法」が1967年初版。紙切れ(カード・続編ではポストイット)、輪ゴムなどを使います。
さんじのぱぱの仕事では、作業中断時に配置したカードの保管場所などに困ったり、手書きはテキストのコピー再利用や配布がしにくいと思い、試しにEXCELで図形かテキストボックスに書いてカードの代わりにしようかと思っています。
■読みながらメモしたところから、いくつか書きます。
メモは、後でこの本のどこに惹かれたかがわかり、検索できる日記として役立ちます。
・演繹法deduction、帰納法induction、そして発想法はabduction(混沌からアイデアをひっぱり出す)
・「野外科学」の必要性から創りだした方法。
現場を観察して記録したデータからアイデアを発想する方法。
・科学の3分類
書斎科学:古典・体系化された文献からの推論
実験科学:形而下的、仮説検証的
野外科学:複雑な自然の諸要素、一回性、仮説発想、総合的、現場の科学
・複数人で行うときに有効な3つの方法の実施順
①ブレインストーミング(米のオズボーン氏創出)による情報集積
②KJ法による構造解明
③PERT法(Program Evaluation & Review Technic 米で開発)による手順計画
・カードに書いた意見・情報それ自身が語りかけてくる示唆に、素直に耳を傾けてグループ編成する。
・少数意見の尊重
カードに書いたどの意見も、最初は固定観念無く等しく一度は検討されるKJ法。
・全体状況が分かり全体から発想できるA型図解(カードのグルーピングとグループ関係の図解)
・仕事の分担割り出しにA型図解を使うと、
①全体状況から役割を認識し横のつながりの協力を容易にする。
②計画変更時に全体を把握できるので代案が生まれやすい。
・提案や説得の技法として
提案反対の8,9割は、よく理解されていないため。A型図解で説明する。
わかった上での反対ならば、討論がかみ合い有益ですらある。
■手順メモ
①得られた全ての情報の一つ一つが語りかけてくる意味を素直にくみ取り、なるべく既存の法則ではない”直感”により親近感のある情報どうしをまとめる。
②まとまった数枚を熟読し、それらがまとまっている理由を説明できるような見出しを、そのカードらが放つ”現場の匂い”(土のかおり)が表されるように軟らかい表現でつける。
③見出しに合わないカードはグループから離すか、そのグループ見出しつけを後回しにする。
④10以内のグループになるまで①~③のグループ編成を繰り返す。どうしても1枚だけのカード(離れザル)が出てきても、それはかえって貴重な発想をもたらす少数意見のことが往々にしてあるので、無理にグループに入れずそのまま残す。
⑤見出し全体を見回し、見出しどおしの関係を感じて、配置する。配置の検証は、見出しを順につぶやいて関係づけながら説明できるかどうかだとのこと。
⑥配置で得られた、あるまとまりを輪で囲んで、関係を線で表現する。(A型図解)
(あるテーマでの)部の抜本改革のために、この部署でブレインストーミングを各部署に持ちかけてKJ法でまとめ、提言しよう
との話があった。
川喜田二郎 著
「発想法」創造性開発のために 中公文庫136
「続・発想法」KJ法の展開と応用 中公文庫210

さんじのぱぱは、この機会に、KJ法について原典から知りたいと思い、読みました。
(続の方は必要だったA型図解の説明まで読んで中断しましたが)
読んでみて良かったことは、カードに書いてグルーピングして話をまとめる方法だろうというそれまでの認識では、ともするとKJ法を誤解し誤用していただろうと気づいたことです。
■ひとことで言うと
「発想法」の本の意図を表す部分を1つだけ書き出すとすると、むすびの195ページからです。
この発想法は、分析の方法に特色があるのではなく、総合の方法である。はなればなれのものを結合して、新しい意味を創りだしてゆく方法論である。
■2冊の本の違い
「発想法」は、KJ法が生まれ育った時に書かれた閃きのある説明で、目的・特徴・効用などが手順を交えて書かれていました。
「続・発想法」は、「発想法」の手順部分を、実習での口頭説明を聞いているように、たとえ話を交え図を多用しより詳しく書かれていました。
■道具
「発想法」が1967年初版。紙切れ(カード・続編ではポストイット)、輪ゴムなどを使います。
さんじのぱぱの仕事では、作業中断時に配置したカードの保管場所などに困ったり、手書きはテキストのコピー再利用や配布がしにくいと思い、試しにEXCELで図形かテキストボックスに書いてカードの代わりにしようかと思っています。
■読みながらメモしたところから、いくつか書きます。
メモは、後でこの本のどこに惹かれたかがわかり、検索できる日記として役立ちます。
・演繹法deduction、帰納法induction、そして発想法はabduction(混沌からアイデアをひっぱり出す)
・「野外科学」の必要性から創りだした方法。
現場を観察して記録したデータからアイデアを発想する方法。
・科学の3分類
書斎科学:古典・体系化された文献からの推論
実験科学:形而下的、仮説検証的
野外科学:複雑な自然の諸要素、一回性、仮説発想、総合的、現場の科学
・複数人で行うときに有効な3つの方法の実施順
①ブレインストーミング(米のオズボーン氏創出)による情報集積
②KJ法による構造解明
③PERT法(Program Evaluation & Review Technic 米で開発)による手順計画
・カードに書いた意見・情報それ自身が語りかけてくる示唆に、素直に耳を傾けてグループ編成する。
・少数意見の尊重
カードに書いたどの意見も、最初は固定観念無く等しく一度は検討されるKJ法。
・全体状況が分かり全体から発想できるA型図解(カードのグルーピングとグループ関係の図解)
・仕事の分担割り出しにA型図解を使うと、
①全体状況から役割を認識し横のつながりの協力を容易にする。
②計画変更時に全体を把握できるので代案が生まれやすい。
・提案や説得の技法として
提案反対の8,9割は、よく理解されていないため。A型図解で説明する。
わかった上での反対ならば、討論がかみ合い有益ですらある。
■手順メモ
①得られた全ての情報の一つ一つが語りかけてくる意味を素直にくみ取り、なるべく既存の法則ではない”直感”により親近感のある情報どうしをまとめる。
②まとまった数枚を熟読し、それらがまとまっている理由を説明できるような見出しを、そのカードらが放つ”現場の匂い”(土のかおり)が表されるように軟らかい表現でつける。
③見出しに合わないカードはグループから離すか、そのグループ見出しつけを後回しにする。
④10以内のグループになるまで①~③のグループ編成を繰り返す。どうしても1枚だけのカード(離れザル)が出てきても、それはかえって貴重な発想をもたらす少数意見のことが往々にしてあるので、無理にグループに入れずそのまま残す。
⑤見出し全体を見回し、見出しどおしの関係を感じて、配置する。配置の検証は、見出しを順につぶやいて関係づけながら説明できるかどうかだとのこと。
⑥配置で得られた、あるまとまりを輪で囲んで、関係を線で表現する。(A型図解)
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