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流しの植木屋か?

芝を植える一週間前に、庭掃除をしていたときのこと。
スコップで掘り起こして、雑草の根・木の根っこ・石などを取り除いていたのです。

家の横の通りを自転車が通り過ぎたかと思うと、
戻ってきて、その人は言うのです。

「あのー。これは桜のようですが、処分してしまうのですか?」

見ず知らずの通りすがりの人が
通りすがらないで戻ってきて、突然話しかけ、
それも図星だったのでドギマギしてしまいました。

「根っこがブロックの土留めを壊しそうだし、
 背が高くなる前に切ろうと思っていて」と、何とか答えると

「それはもったいない。いい具合なのに。
 私、植木屋でして、この先の家に頼まれて通ったところでして。
 あそこのお宅も私があの木を世話して、
 奥様は絵を描いていらっしゃるとかで。
 良かったら、ちょっと剪定してみましょうか。
 先の方は枝が混み合っていますね。
 下の方の枝は大事ですよ。切らないで下さい。
 それにしても切り倒すのはもったいない
 未だ若い木のようですが。」
と言うので、

「サクランボを食べた後の種を、興味本位で植木鉢に埋めたら
 芽が出て木になってきたんですが。
 この家に引っ越してきたときに、植木鉢を庭に置いたら
 根付いてしまってから急に背丈が伸びたんです」

「へーっ。それにしても実生で立派に育ちましたね。
 このくらいの木を買おうとするひともいるのに、
 切ってしまうのはもったいない」

「そうですかねー。
 かわいそうな気もしたんですが、大きくなったら手に負えないし」

「ちょっと形を整えてみましょうか」

「植木屋さん、もし頼んだら、おいくら位するんですか」

「2,000円でいいですよ。
 花芽が付く前に剪定した方が、花が咲いたときに形よく見えるんですが
 今からでもやった方がいい」

なんだか、怪しい雰囲気でしたが、
2,000円なら、この際、頼んでしまおうと
「それじゃ、切り倒さずに、お願いしようか」と頼みました。

自称植木屋は、植木バサミと折りたたみの鋸を取り出して、早速始めました。

「どういう枝が邪魔で、切るんでしょうか。
 私は、内側に向かっている枝は切るようにと、本で読んだんですが」と尋ねると

「上手く言えないんで。言えたとしても
 そのとおりに簡単に切れないんで。
 簡単だったら、植木屋が務まらないんで。
 (おまんま食い上げって事で)」
と、分かったような話をする。

もう一つ、植木鉢から根付いてしまった”ゴールドクレスト”が
引っこ抜いて、横に倒してあったのを見つけて
「こちらも処分するんですか。
 動物の形に刈り込むお宅もあります」
とポケットからウサギや狸の形にした木の写真を見せて言った。

「いや、これはもう植える場所がないんです。
 どうしようかと思って困っていたんです。

「それなら、ここに空いている植木鉢に植えてしまいましょうか。
 なに、桜と合わせて2,000円でいいですよ」
と、植木屋は、こちらが支払いを気にしているのを察して言いました。

そんなこんなで、1時間くらいで、桜の剪定と”ゴールドクレスト”の
丈を詰めて小さく刈り込み植木鉢に植えてしまいました。

「これなら何処にでも動かせるし、良いじゃないですか」

「そうですね、ありがとうございます」と2,000円払った。

本当に植木屋だろうかという、一抹の不安はぬぐい去れなかった。
・本当は、小遣い稼ぎのただのオヤジじゃないだろうか。
・でも、あの鋏の使い方や話の内容からは、信じて良いかもしれないし。
・いや、実は、この程度ならちょっと庭いじりをしていれば誰でもできてしまうのではないかな?
・2,000円というところが怪しい。
・見事にダマされたのではないか。
・後で気づいたのだが、うかつにも名前も聞いていなかった。
・3つ先の駅の辺りに住んでいることだけしか聞いていなかった。
・その場の流れに任せてしまった。
・植木屋は名刺を持っているのだろうか。少なくとも電話番号くらいは聞いておくべきだった。
・お人好しの主として、訪問販売仲間に分かるように家に印を付けられてしまっただろうか。
・処分するのがもったいない、というのは、あのオヤジの小遣いの源泉だという意味に思えてきました。
まあ、確かに怪しさ70%くらいだったが、
一対一で2時間近く世間話をしているうちに
任せても良いと(甘いかもしれないが)判断したのだから。

これは、流しの植木屋でしょうか。
小遣い稼ぎだとしたら、また秋にでも来るでしょう。
そのときに、きちんと身分を明かしてもらいましょうか。
さんじのぱぱは、生まれてからずーっと集合住宅住まいだったので、
植木屋と話をしたことも無ければ、植木屋への頼み方や相場も知りません。
どうか、本当の植木屋であって下さい。
ダマされたくありませんから。
いろいろ考えている内に、
用心深いのかそうでないのか分からなくなってきました。
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テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール
・思うこと、こころ動かされたこと。
・そもそも、あたりまえのこと
 を考えながら書いてゆきます。

さんじのぱぱ

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