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行動分析学入門

学生時代の隣のゼミの先輩の本を見かけ、思わず買いました。
臨床心理学ではないので、心のトラブルに対処するものではありません。

なぜその行動が発現するのか?
行動分析学とは、行動の原因を解明し、行動に関する法則を見いだす科学です。

行動分析学入門-ヒトの行動の思いがけない理由 杉山尚子 著
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学生時代の専攻科目で、懐かしさもあり、ちょっと長く紹介します。
にじのぱぱが25年前に教わったときより、だいぶわかりやすいので、くやしいです。

17ページに行動分析学の定義があります。
 1)行動の原因を解明し行動の法則を発見する基礎科学
 2)現実社会における人々の行動の問題を基礎科学で発見された法則に基づいて解決していく応用化学
この2つの側面を持っている。

また、女子学生の実験を紹介しています。
弟が朝食を片手で(左手をこたつの中に入れて)食べている行動の原因を検証します。
「室温が低いからこたつに左手を入れて食べる」という仮説を、ストーブのある時間帯、無い時間帯を設けて検証します。
ストーブのある(点いている)時間帯に左手を出す時間の割合が高いことが検証されました。
第1段階:ストーブの無いベースライン →片手食べ
第2段階:ストーブを付けた(介入した)→両手食べ
第3段階:ストーブを無くした →片手食べ・・・ベースラインに戻れば原因が明らかになる。第2段階で終わらせてしまうと、ストーブ以外の原因(ガールフレンドに注意されていたかもしれない)が影響していることを排除できない。
第4段階:ストーブを付けた(介入した)→両手食べ・・・ストーブ(室温)が原因である「蓋然性」を高め、行動を改善する所期の目的の達成を意図して設定する段階。

このような行動分析での、「行動」を引き起こす「原因」は、
やる気があるから・行儀が悪いから・性格だからという本当の原因でない別の言葉で言い換えた「ラベル」でなく、「現在の環境要因」(先ほどのストーブによる室温上昇)に該当するものです。

行動分析学での「行動」とは「死人にはできない活動のこと」を指します。(35ページ)
例えば、①ほめられる ②会議中に1度も発言しない ③静かにしている は、死人にもできるので「行動」としてあつかいません。①受け身 ②否定 ③状態 は「行動」でないので分析対象外です。
②否定 そのものは「行動」外ですが、発現するの頻度がゼロであると考えれば「行動」として扱えます。
③状態 は、ある「行動」の繰り返しが状態となっていると考えて、1つ1つを「行動」と捉えます。

このようにして、説明が続き、
いよいよ、レスポンデント行動、オペラント行動について説明に入ります。
・レスポンデント行動:原因→行動(目に埃が入る→涙が出る)
・オペラント行動  :行動→原因(スイッチを押す→明るくなる)・・・行動の後に発生したことが行動の原因となるもの。自発的に起こる行動。
  例)直前:左手が温かくない → 行動:左手をこたつに入れる → 直後:左手が温かい
    直後の状況が原因となって、行動を発現しているオペラント行動。
    直前から直後で状況が変化し、行動の回数が増えていれば、原因により行動が「強化」されたという。
    行動の直前・直後で状況が変化しなければ、いずれ行動が無くなる。これを「消去」されたという。

83ページから、職場でもなるほどと思う(例)が書かれています。
・指示を出せば相手はその通りにすると考えるのは幻想。
・指示を出すことにより、相手が一番行うことは、指示どおり行うことではなく、「はい。わかりました」と引き受けること。引き受ければ、指示が再び出されなくなるからだ。
 直前:指示が出る → 行動:「はい。わかりました」と返事する。 → 直後:指示が出なくなる。

 有能なリーダーは、指示・確認(行っているか)・フィードバック(指示どおりかの評価と修正)の1セットを短期間に実施し、繰り返す。
 指示の出しっぱなしや、指示のみの繰り返しは、相手の行動につながりにくい。


興味を持たれた方は、読んでみて下さい。
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 を考えながら書いてゆきます。

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