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「上から目線」の構造

本物大好きさんのブログを見て、読みました。

「上から目線」の構造 榎本博明著
 日経プレミアシリーズ139
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さんじのぱぱは、「上から目線」という言葉を、
「心を整える。」を読んで初めて知りました。さんじのぱぱが決して若者ではない証拠です。

帯に描かれている若者が「うちの部長も成長したよね」と、上から目線で言っています。
なぜそう言うのか。
・エーリッヒ・フロムによる、人からどう見られるのかという市場での交換価値(時価)で、その人が評価されるという考え。
・若者の仲間うちで時価が高くない(年功や経験は無視され、実質が伴わないと見られている)部長に、あるとき(若者のうちで)やや価値が上がると感じられる言動があったため”成長したよね”と言ったが、時価が高くなければ、部長からの(本当は当たり前のはずの)上から目線の物言いは拒否される。
・市場での交換価値(市場的構え)において、自分の弱さを認めたくない(劣等コンプレックス)人は、弱さを見透かされ価値が落ちないように虚勢を張る。この不安定な自尊心ゆえに、相手の優位(=自分の劣位)が目について、「その上から目線は止めて下さい」と言ってしまう。

そのほかに、
・自分に自信のある人は、感情で無く認知で反応できるので、人の意見を素直に聞き入れられる。
・人は自分がどういう人間であるかを、人とのやりとりを通して知る(クーリーの鏡映自己・・・他人の目に映ったものが自己)のだが、人間関係が希薄化しているため、自分を知る機会が減り「自分が分からない」と感じる人が増えている。


■興味深かった考え方
 土居健朗の「甘え」の観点からウチとソトを区別する意識の分析。

  (身内)    (客)    (他人)
----------+----------+----------
① ウチ  | ※中間※ |  ソト

②※中間※| ソト

 (気を使う ※中間※ の位置が変わってきた)

①従来は、
 ウチは、気の置けない仲間・身内で甘えられるので遠慮は不要。
 ソトは、甘えることが無く心理的距離が遠くて意識する必要が無いので、そもそも遠慮は不要。
 身内でも他人でも無い※中間※の間柄の客人には、適度な甘えと同時に遠慮する気遣いが必要。

②今の若者は、
 親しい間柄に対しても心理的な距離が遠ざかり、非常に気を使う存在に変わった。
 従来の、客は、より心理的な距離が遠い、他人になってしまった。
 →(例えばアルバイトの店員が)客人に対する気遣いができない場合が多い。



<自分のための読書メモ>
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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