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弁護士が書いた究極の文章術

弁護士が書いた究極の文章術
 誤解なく読み手に伝える書き方のヒント28
 木山泰嗣著
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■おすすめ
本書はメールや報告書など、仕事で何かを伝えるために文章を書く全ての方にお勧めします。
なぜならば、まず実践しやすいヒントであること。
次に、著者自らが、文章術に従って本書を書いているので読みやすいこと。
さらに、読者は2時間で読んでしまうので、その体験そのものが本書の優れた文章術の証拠になること。
すなわち、著者が優れた文章で読者を速読させていること。
そのため、読者は短時間で苦労なく理解できるのです。
それはまるで、自分の読書力が増したかのように、爽やかな読後感を読者にプレゼントしています。
読者は気分が良くなる文章術を知ったことにより、これを実践する強い動機を得ます。

※さんじのぱぱは、往復の通勤時間と昼休みの残り時間の合計2時間で読めました。
ある程度まとまっていて読んだ甲斐があると感じた本を、これほど短時間で読めたことは、今までありませんでした。
高校生の頃、夕飯をはさんで日の出までに、新田次郎の「八甲田山死の彷徨」を読み切って感動したことを思い出しました。内容の感動と、集中すれば一気に読める本があることを知った感動です。

※上記「おすすめ」の文章も、本書の文章術のヒントを3つ使っています。
 1)1行1文の短い文にした
 2)主張の後に、理由を「なぜならば...」と書いた
 3)まず、次に、さらに、と順を追って論じて、最後に結論を(「すなわち」以降で)導いた


■さんじのぱぱの実践
 本書133ページからの論証パターンに従って、さんじのぱぱの受験科目にある2300字程度の論文をいかに上手く書くかについて、論じてみました。
赤字下線が論証を進める鍵となる接続詞などです。

確かに、文章を上手に書くためには場数をふめば良いという考え方がある。
しかし、数多く書く上達法は書くことだけが目的になり、読み手の立場に立つという意識を忘れがちである。
そもそも、実用文の目的は相手に伝えることである。
とすれば、読み手が短時間にすんなりと理解できる文章を書くことが重要だ。
従って、読み手の立場に立って(読み手の心境を意識したサービス精神をもって)書くことが、究極の文章上達法である。
この点において、読み手を意識するあまり、書き手の主張がぶれるのではないかという批判が考えられる
しかし、一般的に、書き手の主張は予め整理・準備してあり、読み手を意識し文章表現を工夫して書くテクニックを使う段階では、主張そのものはぶれることはない。
従って、読み手の立場を意識することで、書き手の主張がぶれるという批判はあたらない。

以上の論点を、さんじのぱぱが受験する試験項目の一つにある2,000字超の論文に当てはめて考えてみる。
この場合、読み手は採点者である。
採点者は、本業で忙しい中で時間を割き、数多くの論文解答を読んで点数を付けなければならない。
採点者も人の子である。
できれば短時間に読んで早く終わらせたいと考えているはずだ。
採点する論文から新しい考えやヒントを得ようとは思ってはいない。
よって、試験の論文の書き方においても採点者の立場を意識することが大事である
すなわち、読みやすい字で短時間に解答内容を採点者の頭にイメージさせることにより、採点を容易にさせ、他の受験者の解答よりも良い印象を与え、加点ポイントを得ることである。
それには、想定した問題で予め論文を数編書いて内容の準備をしておき、試験時間は、解答内容はもちろん、できるだけ余裕を持ち、採点者を意識してマス目を埋めてゆく作業に時間を割くことが重要である。

■上記の実践結果を、著者が示す論証パターンに基づいて自己評価しました。
確かに、....反対の説の紹介した
しかし、....反対説の不都合を指摘した
そもそも、...
とすれば、...の2行で、自説の論拠を提示した
従って、....自説を主張した
この点において...(中略)という批判が考えられる
しかし、....
従って、....の3行で反対説から予想される批判に対し、反論してダメ押しした

以上の論点を、(中略)当てはめて考えてみる...前半の一般抽象論で規範を論じ、これに、今回の主張する個別具体論を当てはめて、主張の正当性を論じる。
(中略)
よって...結論


■感想
著者が教えてくれた、司法試験の解答で使われる典型的な論証パタンを、見よう見まねながら読後直ぐに実践し、論理的な文章?が書けたことに、感動しました。


■読書メモ---気になったフレーズ

・一番言いたいこと
   ↓
・キーワードにする
   ↓
・用語は統一する(キーワードは統一される)
   ↓
・大事なことは繰り返す(繰り返せば読み手が大事だと感じる。キーワードは反復しやすい)

・書く前に結論を決める。

・時間を限定し、一気に集中して書く。(時間を掛けても良くならない)
  試験時間が限定されているということは、
  「あなたの能力を発揮しやすいように
   環境を整備してくれている」
  と考える。

・文章は熱いうちに書け。(記憶が鮮明なうちに)

・誤字脱字が多いと、読み手は、文章が練られていないと感じ、ちゃんと読む気がしなくなる。
 (形式的なチェックも怠らずに!)

・漢字とひらがなのバランスが大事。
 漢字が多くて文面が黒っぽかったら、あえてひらがなで書いて、読みやすくする。

法解釈の2つのアプローチ
 <例>
  図書館の貼り紙
   「廊下では、携帯電話の使用を禁止する」

  ⇒文理解釈----文言どおりの解釈
   廊下で、携帯電話を使ってメールや検索サイトでの調べものは、してはいけない。
   なぜならば、使用を禁止しているため。

  ⇒論理解釈----規定の制定趣旨・目的からの解釈
   音がしなければ、廊下で携帯電話を使ってメールして良い。
   なぜならば、規定の趣旨は、図書館利用者のための静かな環境維持なので
   静かなメール操作は良い。
以上
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テーマ : オススメの本
ジャンル : 本・雑誌

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