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サラリーマンが”やってはいけない”90のリスト

大リストラ時代に生き残る!
サラリーマンが”やってはいけない”90のリスト
福田秀人 著
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さんじのぱぱは、まだまだ甘い。
本書を読んで、身の引き締まる思いでした。

一言で言うと、
中間管理職が、上司や特に部下の犠牲にならず(※)、サラリーマン人生を全うする、本音の書。
です。
(※)部下の方がその担当領域に関して上司より情報量が多い場合(情報の非対称性)、
   情報の非対称性は、部下=代理人(エージェント)に、上司=依頼人(プリンシパル)を
   騙して儲けるインセンティブを与える。
   ・・・ミルグロム&ロバーツ「組織の経済学」(1991年)のプリンシパル・エージェンシー理論

これを知らないで過ごすのと、わきまえてサラリーマンを務めるのは、大違いだと感じました。

「夕刊フジ」に週1回計42回連載されていた人気コーナだったそうです。
そのためか、きれいごとでなくサラリーマンの本音を見とおして、
リストラされないサラリーマンを目指す書と、読めました。

読みやすく人目を引くような派手さや図太さがあるが、内容は理論の裏付けが書かれた意味深いものです。

見開きの2ページで、やってはいけない事を1つ書いているので、テンポ良く読めます。

○さんじのぱぱが選んだこの本のキーフレーズ
・「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
・クールに仕事をする。
・正論は、それを受け入れる度量と理解力のある人間に対して言い、敵を作らない。

<読書メモ>
■部下個人個人の目標管理に、本気になるな。
 会社目標達成のため、各部門・各部の目標を有機的に整合させて設定するだけでも難しいのに、
 部下の自主性を尊重して設定する目標管理まで、組織目標と両立させるのは、とてもまともにつきあえない。

■リーダーがやってはいけないこと。
 ①決定しない、たとえ決定しても命令しないこと。
 ②好き嫌いで、合理的な決定をゆがめること。

 ※決定・命令しても部下が動かないのはリーダーシップの問題かもしれない。
  決定も命令もしないリーダーは、リーダーシップの無さでなく、単なる無責任・責任回避。

マネジメントは、権限を使って、指示命令で部下を動かす活動であり、
 リーダーシップは、権限と関係なく、納得や尊敬などで人を動かす力である。

■マネジメントの定義
 アンリー・ファヨール「産業ならびに一般の管理」(1961年)の定義が原型。
 ・人間の行動を計画し、組織し、指揮し、調整し、統制すること。

 ここから、サラリーマンのマネジメントを著者が定義
 ・上司が命じた任務を遂行するために、部下を指揮・統制すること。
  その際に守るべき13の組織原理のうち、大事な3つ
  ①命令一元制の原則:命令は直属の上司から行う。
  ②権限委譲の法則 :手段方法を決める権限はできるだけ部下に委譲する。
  ③責任絶対性の法則:部下の管理責任をもち、部下の行動の結果責任を負う。

  この①から③の原則に従った模範的な命令は、
  「この仕事を君に任せる。責任は私がとるから、君がいいと思う方法で存分にやってくれ」

  ⇒部下にイニシアティブを発揮させる方が、整然と行動させるより、良い結果を生むことが多い。

  ※命令は、直属の上司以外(例えば上司の上司)から発しても、それは命令は一元的に発せられる原則から外れているからダメ。
  ※部下に、任務を自分で決定・変更する権限までも与えてしまってはいけない。
   ⇒部下は任務(仕事)を選べない。
     

■求められるのは、常識をわきまえたサラリーマンである。


■成果主義について(第5章)
組織経済学での
「ラチェット効果」
  ・・・目標はいったんあげた業績より下げられることはなく、
     業績を上げれば目標も上がっていく。
     ⇒業績とノルマのいたちごっこ
     (もう一つの意味として、収入が減少しても消費支出を引き下げないこと、もある)
を取り上げ、
成果主義の会社で、頑張りすぎてぼろぼろにならないために
「ノルマがきつくならないよう、ほどほどの業績を上げ、ほどほどの収入と地位で満足すればよい」
だそうです。
 逆に言うと、成果主義の会社で頑張るサラリーマンは、ノルマを引き上げる皆の敵とみなされ、いじめられて追い出されるそうです。

 成果主義を導入したのに皆のやる気がなくなったならば、ほどほどにしておく心がけの人が増えたからだそうです。

また、経済学者ミルグロムの指摘を取り上げ
・成果主義は、「会社の業績不振は経営者でなく社員の無能や怠慢にある」との考えに立ち、減益や赤字を、彼らの給料を減らすことでカバーする制度とみなすことができる。
・成果主義は、本質的に経営者の経営責任や経営リスクを社員に転嫁する制度でもある。
と書いています。

さらに、成果主義の元での社員の行動特徴が4つあり、
 ①「評価の対象となる結果」だけを手段を選ばず追い求める。
 ②「高い評価を得やすい仕事」にはできるだけ時間と労力を投入する。
 ③「評価を得にくい仕事」にはできるだけ時間と量力を配分しない。
 ④「評価の対象とならない仕事」は、重要な仕事でも一切しない。
その結果、
大事だが直ぐには成果が出ないか、評価されにくい仕事(他部署・他人の支援など)は手抜き・無視される。


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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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ありがとうございました

拙著、精読いただき、ポイントをついたご紹介、感謝にたえません。
ありがとうございました。

コメントありがとうございます

福田様
読んだ直後から実行できる
身を守るための考え方が大変ありがたいです。
理論の後ろ盾のある処世術は、単なるhow to技術でなく
筋の通った考え方なので、応用が利くと思います。
プロフィール
・思うこと、こころ動かされたこと。
・そもそも、あたりまえのこと
 を考えながら書いてゆきます。

さんじのぱぱ

Author:さんじのぱぱ

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