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子どもを信じること

「子どもを信じること」 田中茂樹著 大隅書店
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この本を、子育てに少しでも関わり合いのある方々に、
最大級の強さでお勧めします。

さんじのぱぱは、特に長男に厳しく言い過ぎているかもしれないと、
ちょっと不安になっていたので、
この本に出会えて、長男と幸せな時間を過ごせそうです。
→251ページに、幼いときにあまり厳しく管理されると
 子どもは自分の欲求を危険ものや触れない方が良いもの
 であるかのように感じるようになり(抑え込んで)、
何事にも無関心でぼーっとしたように見える子どもになってしまうことがあります。
とあります。
うちの長男が、こうしたい、あれ欲しいという欲求を抱いたときに
それは怪我をするから止めなさいとか
こっちのおもちゃにしなさいなどと、
親の都合だけでダメダメと厳しく言うことがありました。
それは、長男が自分の欲求をいけないものと押し殺して
しまうことになり、無気力になりかねないとのことです。
欲求はそれを自分で対処できるように、まずやらせて
その結果を自分で身に染みて、今度はこうしたらいいと
自分で欲求にたいして上手く対応できるようになることが大事だと分かりました。
親は、命に関わることでなければ、あまり先回りしてダメダメと言わないのが良いと分かりました。

子どもの幸せを願わない親はいません。
でも、よかれと思って子どもに言いつけている指示や小言は、
子どもが自ら幸せになる力を養う機会を奪っていることがあることを知りました。
21ページ→「その代わりに、思いや考えを伝え合う言葉を使う」のだそうです。

子どもの「何を」信じるのか?
・子どもが失敗したとき、子どもが立ち直ることを信じ、また挑戦できるように支えて見守ってあげるのです。
・この子は愛情をかけるのに値する子どもだと信じるのです。

帯にある「やさしく接しても、大丈夫なのです。」というのは、
たぶん、3ページにある「『毎日学校に通えている子どもにだって、不登校の子どもと同じように接して良いのだ』という考えに至り」と言うことだと思います。

著者は、この本を書くためのベースとなっている知識について、4つの形で日々子どもたちと接することを通して得られたものと、はっきりと根拠を示しています。
1.高校生から保育園児まで4人の子どもの父親としての育児経験
2.脳科学の研究者で、病院では主に心療内科の診察で子どもを診てきた経験
3.臨床心理士を養成する大学院での指導と、自信も親と子どもを時間的な余裕を持てるカウンセリングを通して得た経験(カウンセリングを実践することで、病院での医師としての診察スタイルも変わっていったとのことです)
4.10年近く、近所の子どもたち30人ほどと体育館を借りて毎週フットサルをしてきた経験(家でテレビやゲームをしているより、身体を動かした方が良いのではないかと考え、ジョギングを始めたことがきっかけだそうです)


この本には、メモしたいことが2,3ページに1回以上は出てきたので、
ブログに書き出すことが量的に難しいので、
3つだけ書き出します。

→58ページから
「不登校は、勇気ある行動である」
 学校に行かないという行動は、子どもが勇気を出して自分を守るためにとっている行動です。
追い詰められて、ようやく決心して敢行したいわはストライキのようなものです。
 しかし、実際には、不登校が始まる時は、すでに子どもはかなり弱っていることが多いのです。
もうこれ以上は頑張れない、という状態になってしまったのです。
 そして意を決して学校に行きたくないと言うことを表現できたのです。
 したがって、新札や面接の最初には、
それなりの時間が掛かること、家で安心して過ごせなければ
元気は回復していかないことを(著者は親に)説明します。
勉強の遅れや生活習慣などは、ひとまず目をつぶってでも、
子どもが外に出て行けるように元気が回復することを一番の目的にするべきなのです。
サボりたくて不登校になる子はほとんどいないのです。
家で気を紛らわすためにゲームをしたりマンガを読んだりすることは
ある意味で当たり前だと思います。
 親がちゃんと聞いてくれるとは思えないから子どもはなさないし、
子ども自身が辛いとか苦しいとか感じることさえできなくなっている場合もあります。
ただひたすら耐えているうちに、問題は重たくなり、やがて言葉ではなく行動で表現せずにいられナックなるのです。
子どもにできるSOSの表現手段はとても限られています。
言葉で表現できない場合に、子どもができることと言えば、
・なかなか起きずに遅刻する
・宿題をしていかない
・忘れ物をする
・学校に行かない
・風呂に入らない
・食事をしない
・リストカットをする
・暴力をふるう
など、あまり選択肢はないのです。
繰り返しますが、これは、親や周囲の大人たちへのメッセージです。
なかでも、一番信頼できる見方である親に対して、
「自分は今とても苦しい」と、訴えているのです。

ある不登校の中学生の父親は、朝仕事に行く前に
学校の勉強に遅れないようにと問題集に印を付けて
宿題を出してから出勤していました。
「勉強が遅れることが心配だし、家にいても何もしていないのだから」
そのようにしていたとのことです。
 しかし、子どもの方は、学校に行かない(行けない)だけではなく
休んで家にいることを近所の人や友だちに見られるのが嫌で、
家から出ることすらできなくなっていたのです。
子どもがそこまで弱っているのに、勉強に遅れることだけに気を掛けることに
私(著者)は違和感を覚えました。
なぜ外に出られないのか、子どもは何を考えているのか、
何を感じているのかを、ということが、まず気になると(私=著者は)思います。
親は、学校に行けるか、勉強について行けるかなどばかりを気にします。
子どもは、それどころではない「もう自分は生きていても仕方がないのではないか」と
考えるほど苦しんでいることも、決して珍しいことではないのです。
(この後の文章では、家庭内暴力や、再登校のタイミングと子どもの持っている強さについて書かれています)


→263ページから
「子どもが失敗したときは愛情を与えるチャンス」
子どもは、食べこぼしてもかまわないと思っているわけではありません。
不注意でなく未だ注意の力が育っていないのです。
叱られたり教えられて身につくものではなく、成長と共に(注意力が)育っていきます。
食べこぼした未熟さを叱ることは、役に立たないどころか、
子どもの自尊心を貶めてしまいます。
 このような話をすると「注意しなければ子どもは食べこぼしても良いと思って
いつまでもひっくり返しませんか」という質問が、講演会の後などの出ます。
けれども、これは子どもの成長する力を信じていないとらえ方です。
叱られなくても子どもはこぼしたくないと思っているのです。
たとえ叱られなくても、こぼしたことそれ自体が、子どもにとっては残念なことであり罰なのです。
そこに追い打ちを掛けるように親が関わると、困っているのは子どもではなく親であるかのようになってしまいます。(ここのところの考え方が、さんじのぱぱにとって新鮮でとてもためになりました)
そうなると、子どもは自分の失敗を、自分で受け止める機会を邪魔されてしまうのです。
(親が困って受け止めてしまうことになる)


→4ページから
子どもが家庭で楽しく過ごせること。
子どもが自分を好きになること。
親も子どもと過ごす時間を楽しめること。
子ども時代をそのように過ごすことは、生きることを好きになるためにとても大切なことだと思います。
また、生きることを好きになることができた子どもは、たとえば将来大きな困難に出会ったときに自殺という方法は選ばないというようなことにも、つながっていくと私(著者)は考えています。

■まだまだメモしたいこと。
☆そのほかにも「防衛機制」についても例を挙げてわかりやすく説明されています。
・引きこもりの防衛
・否認の防衛
・置き換えの防衛
・投影による防衛
・打ち消しの防衛
・万能感による防衛

☆また、子どもと親の距離についても書かれています。
・近すぎる親
・遠すぎる親

☆勉強よりも大切なこと(さんじのぱぱも納得の話でした)
育児不安が強くなるほど、何か目に見えてわかりやすい目的
(小学生なのに微分方程式が解けるとか
 円周率を覚えているとか
 漢字検定一級をとったなど)
を達成することで、
親にとっては大きな満足と安心がもたらされるようです。
しかし、そのようなわかりやすい達成の多くは実は単純なものに過ぎないことだと思います。
子どものであればそのようなわかりやすい目的達成よりも、もっと重要で実は困難な達成すべき課題があると思うからです。
コミュニケーションをめぐる問題を解くことは比べものにならない複雑さが含まれています。
兄弟や親子で意見がぶつかるときの調整、
相手に悪いことをしたときにどう謝るか、相手をどう許すか
相手と自分はどうやって近づいていくのかなどもそう(複雑なコミュニケーションの課題)です。
 そのような能力は、安心して失敗できる子どもの時期に、無数の試行錯誤を経て、時間をかけて少しずつ学ばれていくべきものです。
 子どもというのは
・大人よりもずっと前向きで
・なかなかへこたれず
・好奇心が旺盛で
・立ち直りが早く
・相手を許す力が強い
のです。
対人関係の技術は、このような時期にこそ獲得されるようになっています。
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テーマ : 男の子育児
ジャンル : 育児

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・そもそも、あたりまえのこと
 を考えながら書いてゆきます。

さんじのぱぱ

Author:さんじのぱぱ

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