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短歌のエロティシズム

今日から、ぼちぼち再開します。
以前にも引用した毎日新聞「毎日歌壇」ですが、2010/6/6分から。

あの人のからだの一部それぞれに名前をつける 指はシュンくん
(投稿者は女性名です)

エロテッィクさ・いやらしさは、この短歌を見た人の
過去の体験(本・直接)から想起されるのだな。と思い至りました。
過去の激しい恋やエロティックな直接体験や、
本・マンガ・映画などから記憶に残っている「イメージ」が、
この短歌を読んだときに想い起こされ、
その人その人の想いが拡がってゆくのかと。

にじのぱぱが、この歌に感じる所は、
「からだ」「一部」「指は」「くん」の4箇所です。

・あの人の「からだ」から、からだを見せている男と
 からだを見ている女の、裸の二人を想像させる。

・「一部」により、からだの部分部分を息づかいや体温とともに
  リアルに思い描かせ、

・「指は」で、まず指をイメージさせながら、そのほかのからだの部分も
  1つ1つの想像させ、つまりは、全身をイメージしてしまう。
  指は、指そのものでもあり、詩に詠めない部分とも想像できる。

・そうして、あの人の裸と、その男のからだの部分を見つめ、愛撫し、
 名前を呼んでいとおしんでいる裸の女が横たわっていることを想像させる。

・シュン「くん」というくん付けが若さとみずみずしさを漂わせる。

・さらに、女はあの人の「指」に魅了され
 そんな大事なあの人の指に「シュンくん」と名前をつけて呼びかけて
 自分のものに(所有)している。

・あの人のからだの全ての部分に名前をつけて、全てを自分のものにしたい女。
 とりわけ、歌に詠んだ「指」は、肌を密着させ抱き合う二人の時間のなかで
 女に感じさせてくれる大事な「シュンくん」。
 「シュンくん」と歓喜の声を上げているかもしれないその名は、男の実名の一部に違いない。


※選者の評は、『愛しさが募ると、指にも名前をつけたくなる。体のあちこちに名前があると思うと怖ろしい感じもする。危うい感性だ。』
というもの。

にじのぱぱは、この歌から、選者以上にエロティシズムを感じてしまって、自分がイヤラシイのかなと振り返ってしまいました。
  
 


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テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

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 を考えながら書いてゆきます。

さんじのぱぱ

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