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センチメンタルな旅・冬の旅

「センチメンタルな旅・冬の旅」 荒木経惟

今から17,8年前の独身時代に
初めて購入した写真集です。
六本木の青山ブックセンターで買い、
アパートに帰り、
夜10時頃になってから、ひとり、ケースから取り出しました。

真っ赤な装丁です。
赤い字のまえがき・紹介文・決意表明があります。(左手で書いたそうです)

ページを繰ってゆきました。

写真が、これほど、心の奥底に、染み込み・えぐり・混乱させる力を持っているとは。
初めて購入した写真集で、これほど強烈な体験をするとは思っても見ませんでした。

ページをめくってゆくごとに、つらくなりました。

構図とか、記号的な解釈とか、そんなことを突き抜けた、
陽子さんやチロちゃんをファインダーから凝視し、
シャッターを押した瞬間の荒木さんの想いが、
その当時のにじのぱぱに、全身を揺さぶられるような、
身震いしてしまう力で伝わってきました。

本当につらい。つらいけど見ずにはいられない。
ページをめくってゆくスピードが落ちて行き、
涙が出ました。

「お涙頂戴」ではありません。
人間くさい人間の、自分自身に感じていることがそのまま写真になり、
その写真に、共振してしまったようです。

その日の夜は、呆然としていました。
感激の度を超した映画を見て、
大井町や池袋・高田馬場などの名画座から出るときに
何処を歩いたらよいか分からずにぼーっとしてしまう感覚にも似ています。

大事にケースに入れて、本箱に、大切にしまいました。

一度見てその訴えてくる力を知ってしまうと、
たびたび見られる写真集ではありません。

こんな写真集に出会え、感謝です。
こうしてアラーキーファンが増えてゆくのだと思いました。

これ以上、多くを語れません。
一番上の本の題名のリンク先の古書店の説明を、ご覧になると良いと思います。

これからも、ふと頭に浮かんだ若い頃の感動を、書きます。
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 を考えながら書いてゆきます。

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